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ギフテッド感満載の娘ネネ、息子トキとの予測不能な日常


by キムラ
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昨年末出会ったギフテッドボーイのC君。

前回、トキとC君は似た者同士で、激しく衝突したり、激怒し合ったり、取っ組み合いのケンカをした話を書いたのですが、今日はそれを見ていた私の気持ちを書きたいと思います。

今まで、トキがお友達に対してこの様な行動に出た時、私は相手のお子さんとお母さんに対して非常に心苦しい気持ちになっていました。

しかし、今回なんですが、私、この二人のバトルを非常にゆったりとした気持ちで眺める事が出来たのです。
そこにあったのは、間違いなく「お互い様よね」の感覚でした。

普段は、どう考えてもどう見ても、うちの子が「過剰反応」を見せているケースがほとんどなんですね。
「子供同士のやる事だから…」「お互い様よね」っていうのを、絶対うちから言い出せないパターンばかり(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
常に「ご、ごめんねえ〜!!」です。

もちろん、トキ本人の言い分はあって、それを聞けばなるほどと思えたりもするのですが、おそらく他の子供だとそこまで過剰に反応しないだろうっていう事ばかり。
「そんな事でそこまで怒らなくても…」とか「そんなに厳しく相手を問い詰めなくても…」とか「そんなにしつこくしなくても…」という感じです。

しかしですねえ。C君。おんなじですよ、トキとおんなじ!!
「ああ〜、この子もこの些細と思える事で、これだけ激怒するよね。」とか「ああ〜、この子も相手がやめてって言う事を、面白がってちょっかい出し続けちゃうよね。」とか、「ああ〜、この子も自分はこうしたい!って思ったら相手に絶対譲らないよね。」とか、とか。

どっちかが一方的という感じにはならないし、これだけ同じ土俵でやり合うなら、お互い存分にやり合うなかで、上手くやっていく方法を模索してくださいな、とある程度子供達に任せる事が出来ました。

トキとC君には単に「ケンカしちゃダメ」「仲良くしてね」と言うのではなく「君とあの子はとっても似ているんだよ。あの子も君と同じ様な感情になるんだよ。君は〜されたら、すーーっごい怒るよね。あの子も同じ。だからあんなにキイキイ怒ってるんだ。もし自分がそうされたらどんな気持ちになるか考えれば、あの子が今どんな気持ちになってるか分かるでしょ。それにね、あの子も、もし君が優しくしたら、その優しさを当たり前とせず、すっごく嬉しいって受け取ってくれる相手だよ。そこも似ているんだよ。」とアドバイスしました。

嫌な事を嫌だと思う激しさも、相手の優しさを身に染み入るほど感じられる繊細さも、同じレベルだから、きっとお互いにとって一番理解しやすい相手だと思うのです。
相手と自分の感情の置き換える事が、二人の関係に上手く作用するだろうと。

二人にそういう話をした後、まだまだ相手に対する怒りは抑えられなかったりするけど、相手がどうしてああいう態度になるのかは、それぞれよく理解出来ているように見えました。相手が理不尽だとは思ってなさそう。そして、理解出来る分、全て相手のせいに出来ないところが複雑で、そこを上手く処理出来ずキイキイ…といった様子もありました(笑)

こんな調子なので、子供達がぶつかり合ったり、キイキイしていたとしても、ああ、これは良い人間関係の勉強になるわあと、私は温かくそのバトルを見守れたのです。


そして、これはまさしくC君のお母さんあっての事であります。
C君のお母さんがトキの言動に眉をひそめる事なく「うわあ、トキ君もこうなんだ。うちも一緒〜!」と、ちょっと笑みがちに見ていて下さる。
トキの行動が酷ければ酷いほど、まるで「これって、うちの子だけじゃなかったのね、ホーレイ!(*゚∀゚*)」と喜んで下さってるような…?(笑)

世の中に寛容だったり温厚だったりで、トキの言動に目くじら立てないで下さるお母さんって、数少ないですが存在します。私にとっては女神の様な方々です。
C君のお母さんは、それとは違う。トキのあの酷い言動を嬉々として肯定的に見てくれるんです!それは、C君のお母さんがトキがなぜああいった言動に出るか、その根本から理解してくれているから。
「酷いけど気にしてないよ」という寛容ではなくて「〜だからこうなっちゃうよね。分かる分かる。」という理解と受容。これを得られる相手って身近には居ないのです。

分かってもらえる…。ああ、なんて気分が楽なんだろう。
C君のお母さんの前なら、トキがトキらしく振る舞う事に、何も煩わされず、私は心の底からの解放感を感じ、絶対的な信頼を寄せて、子供達を共に見守る事が出来たのです。


ギフテッドの子育ては、なかなか精神的に孤立しがちです。
周りのお友達のお母さん方とは悩みを共有出来たり、理解してもらう事は全く出来ません。そこに所属していても、少し疎外感を感じたり、常に非常なまでに気を遣って過ごしています。

C君のお母さんと過ごしている時は「ここが私の居場所だ」と思ったほどです。
ギフテッドの子を持つお母さんだと、これほどにも色々な物を共有出来るのかと感動すら覚えました。
ほぼ初対面なのに、こんなに気を遣わず、私が私でいる事も許されるという感覚です。
無理していいお母さんを演じなくても大丈夫。
子供達のバトルに「お互い様よね」と笑って言えるお相手だと思いました。


C君のお母さんとは、他のお母さん達とのお付き合いの話や子育ての苦労など、何を話しても「分かる、分かる〜!」と共感の嵐です。

下手すると、子供の様子をありのまま話す事が、周りのお母さんには自慢に取られてしまったり、張り合われてしまう場合もあります。子供が周りの子供より一歩二歩先の興味関心理解を人前で見せると、ちょっと居心地悪くなる事もありますが、その点においても心配がありません。
トキがC君のお母さんの目の前でいくらバリバリ計算問題解こうと、興味の対象に異常なまでの集中力や執着を見せようと、それはC君のお母さんにとっては見慣れた風景なのです。

「そうそう。こうやって、自分の好きな事を勝手に推し進めていっちゃうのよね。なのに、周りからは、やらせ過ぎてるとか教育ママみたいな言われ方して。いや…勝手に本人がやるんですけど…て思うんだけど、そこが伝わらないよね。やっぱりトキ君もこんな感じかあ。分かる、分かる。」って(≧∀≦)
ここ、分かってくれる人、周りにほとんどいません!!
ああ、何も取り繕わずに、トキのマイナス面もプラス面もそのままに、ありのままで過ごせるって、なんてなんて気持ちが軽やかになれるんだ〜〜(*´∀`*)


話が弾み過ぎて、あっと言う間に時間が経ってしまいました。



最後の日、駅までお見送りして、手を振ってお別れして、すごく楽しかったという至福の思いと、もうなかなか会えないという寂しさが押し寄せて、涙がじんわり滲みました。

今でも、時折空を眺めて、その距離を感じ「寂しいよう。会いたいよう。」と声に出してしまう事もあります。ものすごくC君のお母さんが恋しくなるのです。
きっと、私とC君のお母さんの相性自体も非常に良いものだったのだと思います。

相性の事は置いておいたとしても、ギフテッドの子をギフテッドのコミュニティで育てられたら、どれほど素敵な事だろうと痛感しました。
子育てに感じる親のストレスは、間違いなく激減するだろうなあ。
子供同士も良い刺激を与え合って、相乗効果で成長していきそう。
ギフテッドの人達って、激しさはあるけど、そこに思いやりとか優しさがあるので、本当に子育てするに良い環境だろうと思います。


このC君一家との出会いは私の人生に起きた事のうちで、最も素敵な出来事の一つとなりました。
こういう素敵なご縁があって、私の人生は捨てたものじゃないって思います。


次回はこぼれ話的にC君の小さな弟君の話を書きたいと思います(^-^)




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# by nenetoki75 | 2020-01-22 10:16 | ギフテッド
昨年末に出会ったギフテッドボーイのC君6歳。
一回目は博物館で会った私達でしたが、二回目は我が家に遊びに来てくれる事になりました。

博物館だと、お互い色々見るのに忙しくて、子供同士そこまで深く関われませんでした。お家遊びだとガッツリ顔を突き合わせて遊ぶ事になります。
同い年のギフテッド男児。一体、どうなるのか興味津々の私です。

ギフテッドの専門書などを読むと、ギフテッドの子供同士は「心の友」のようになるパターンもあれば、お互いに激し過ぎてトラブルになるパターンもあるらしく、さあ、この子達の相性はどうかな?と。


この二人、ズバリ!!

めっちゃ、ケンカしました(≧∀≦)


似た者同士、譲れない所も同じ。ぶつかる、ぶつかる〜(笑)
取っ組み合いのケンカにも発展していました。

ネネとトキに散々、C君はお客さんとして来てくれるんだからね。お客さんに喜んで帰って貰える様にするのが、お招きした側の務めなんだよ。おもちゃも快く貸してあげてね。一緒に仲良く遊んでね。という話は事前にしておきましたが、やっぱりそうなったか…という感じ(^◇^;)

トキ、自分のやってる事をちょっとでも邪魔されると激怒するし、相手が悪気なくやる事も被害意識持って反発するし、物事を譲る事も出来ないし、困った奴なんです。
相手が大人しかったり控えめなら大して問題ないですが、この度の相手はC君ですからね。C君、トキに負けじ劣らぬイタズラBOYですから(笑)
トキにちょいちょいイタズラめいた行動を仕掛けてくるのですが、これを真正面に受け止めて激怒するトキです。
なんと言いますか、うちの息子、自分の言動は棚に上げて、他者の行動を強く非難する嫌なヤツです。トキがトキと遊んだら大げんかでしょうね。
C君とトキってまさにそんな感じで、お互い一歩も引かず、ぶつかる、ぶつかる…。
お客様をおもてなしどころじゃないですよ、チーン。。。

トキが怒ってキイキイしたり、C君も怒りの地団駄踏んで「フン!!」と二階へ立ち去ったり。
「このー!!」とお互い掴みかかって行ったりと乱闘騒ぎ。
怒りん坊×2(笑)


ネネはさすがにそこはお姉さん。C君が来る前から「私、C君に笑顔になってもらいたいの。」と素晴らしいホスピタリティを見せていました。
ネネとC君との相性は非常に良く、この二人はとても仲良く遊んでいました。
ネコごっこをしたり、リビングの一角にあるアームチェアを利用して、ブランケットを壁から貼り付けて空間仕切ってネコの住処を作るなど、想像力豊かに自分たちの世界を創造して遊ぶのが好きな二人です。
C君はアーティスティックな才能が強く出ているギフテッドで、そういう面で二人は意気投合したのかもしれません。

こうやってネネとC君が世界を創り上げて楽しく遊んでいる所に、ヤキモチ焼いたトキが無理矢理介入していくからトラブルになるんですけどね…。困ったもんです。

C君が帰った後、ネネは「とっても楽しかった!」と言いましたが、トキは「C君が〜して嫌だった!」と不満を言っていました。


後日、C君の日本滞在中にもう一度遊ぶ約束をした事を伝えると、ネネが喜んで「私、C君、大好き!」と言いました。
すると間髪入れずトキも「オラも好き!」と言うじゃありませんか。


ええ!?そうなの?好きなの?(´⊙ω⊙`)


またどうせ文句言うだろうと思っていたので、予期せぬ一言に驚いて
「え?でもトキ、めっちゃケンカしてたじゃん?」と言えば「仲が良いほどケンカするって言うでしょ! トムとジェリーもよくケンカしてるじゃん。ケンカにはなるけど、オラはC君好きなの!」って言ってきました。


普段だと、相手とこういう状況になった時は「〇〇君、大っ嫌い!」とぷりぷり怒るので、これはビックリの発言でした。
トキもC君とまた是非遊びたいと言いました。


三回目に来たC君は、最初「ネネちゃん、大好き!」と言っていましたが「トキ君は嫌い…。怖い…。」とボソリ。

確かにね〜。トキのあのキツイ態度。C君は、トキもC君を嫌っていると思っているのだろうなと思いました。
なので「実は、トキはC君の事、好きだって言ってたよ。仲が良いほどケンカするって言葉知ってる?トキはC君が好きだし、仲が良いからケンカになると思ってるんだって。」と言うと、俯いていたC君の唇に微笑みが生まれました。


その表情を見て、私は「あ、すごい。この子、すぐ分かってくれた。」と感じました。

あんな嫌な態度取られてたら、いくら親が「本当はC君の事好きなんだよ」って言ったって、悪感情はそう簡単に消えるものじゃないと思うのです。
「でも、トキ君は意地悪だ!」とか「でもトキ君は怖いし嫌だ!」って思うんじゃないかな。

でもC君は、トキは激しくぶつかって来るけど、決して自分を嫌いという訳ではないんだと、すぐ理解してくれ、さらに「そちらがそう言ってくれるなら…」と改めてトキを受け入れてくれる優しくて広い心を持っているんだなと思いました。
6歳くらいの子供って、まだここまで相手の気持ちを汲み取れないと思うのです。
この子、やっぱり違うなと感心してしまいました。

その後、もうC君から、トキに対する嫌な感情が消えたみたいに思えました。
持ってきたベイブレードをトキにも貸してくれ、やり方も教えてくれ、楽しく遊ぶ場面が増えました。

これで、すぐさま衝突がなくなる訳ではない所がミソですけどね〜(笑)
基本、やはり似た者同士でぶつかり合うのですが、でも今回の方が前回よりずっと仲良く遊べたようには思います。

ちょっとずつ成長の見える二人です(^-^)


自宅に遊びに来てもらった際、二回ともネネ、トキ、C君の三人でアトモンという原子カードゲーム(原子カードを組み合わせて分子を作るのかな?)をやったりもしたのですが、お母さんはその姿を見てとても喜んでくれていました。
同い年の子供と遊んでも、まだまだこういうカードゲーム等知的な遊びが出来る子が周りにいないそうで、とても良い経験になったとの事です。

確かにC君も、初めてこのゲームをやったのですが、すぐに理解して三人で楽しく遊んでいました。こういうゲームをやっている時は仲良く遊べて、それでトキも「C君とカードゲームしたのが楽しかった」と言っていました。
同年齢だったとしても、興味や遊びのレベルに違いがあるんだろうと思いますね。
トキも幼稚園にいる限りは「自分のやりたい遊びが何にも出来なくてつまらない!」と言います。

同じレベルで遊べるお友達って、ギフテッドの子供にとっては貴重な存在だと思いました。


こんな風に、たーっくさんケンカをしたボーイズですが、C君も「楽しかった!」言ってくれていたそうです。

もし近くに住んでいて、もっともっと一緒に遊ぶ機会があったら、お互いにお互いを刺激し合って良い化学反応が生まれるのだろうという気がしました。
結局の所、トキの言う通り「ケンカするほど仲が良い」、そんな相性の二人なのでしょう(^-^)

弟達のケンカの間に立たされたネネはやれやれと言った様子を見せてましたが、面白い事を言ってました。

「本当にトキとC君はよく似てる!キイキイ怒る所とか全く一緒!でも違う所がある。悪い事をしてお母さんに怒られる時、C君は怒りながら正直に自分がやった事を認めるけど、トキはママを笑わせて誤魔化そうとする。そこが違うね。」

おお〜!見事な観察眼(笑)確かにその通り!
こういう所って、第一子と第二子の違いかもなあと思います。
C君は第一子で下に弟という兄弟構成ですので、ストレートにお母さんにぶつかっていきます。
一方、日頃、ネネと私がぶつかり合う様を見ているトキ、回避能力ハンパない(笑)
笑いをもって、あの手この手で母の怒りから身をかわすのです。

もし、今後いっぱい一緒に過ごしてたら、C君もこのトキの怒りをかわすテクニック、習得しちゃうのかしら?そしたらC君のお母さん、どんな反応するかしら、なんて考えてたら、なんだか面白くて…。

とにかく可愛いヤツらでした♡
次回は、激しくぶつかり合う子供達を見ていた私の気持ちを書きたいと思います。




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# by nenetoki75 | 2020-01-15 12:06 | ギフテッド
新年が始まったわけですが、昨年の終わり頃、スペシャルな出来事がありました。

北米在住のギフテッドボーイとの出会いです(((o(*゚▽゚*)o)))♡
トキと同い年のC君、ギフテッド専門の心理士から「ギフテッドでしょう」と言われたお子さんです。
お母さんが日本人で、日本に一時帰国した際に、三度遊ぶ機会がありました。

私自身、ギフテッド児と呼ばれるお子さんに出会うのは初めての事です。
しかもトキと同い年という事もあって、一体どんなお子さんなんだろうと、会えるのが楽しみで仕方ありませんでした。

出会ってみて、率直な感想を端的に述べるなら…。



同じ(*≧∀≦*)



この一言に尽きます(笑)

何から何までトキとよく似ていたわあ〜。


C君とそのご家族と過ごした時間は限られたものでしたが、こんなに濃密な時間はないというほど、色々感じ色々考えさせられ、最後に温かく幸せな感情ばかりが残りました。

この素敵な出会いについて、何回かに分けて書きたいと思います。


私、実はあまり小さな子供の「お世話」をするのが得意なタイプではありません。
一緒におままごととか全く出来ないタイプですし、幼い子供に合わせた会話をするのも苦手です。
トキと同い年の子供達とで遊ぶ時、私は極力子供に関わりません。「一緒に遊ぼう!」と言われても「ごめんねえ、今、お母さん同士のおしゃべりに夢中なの」って断るつれないオバチャマです(苦笑)

そんな私ですが、C君と過ごすの、楽しかったんです!
幼い子供は一様に「可愛い」とは思いますが、一緒に過ごして「楽しい」となる事なんて、まずない事です。

初回は、一緒に博物館に行ったのですが、興味津々で色んな展示物を見て、説明を聞いて、そこで得た知識を夢中になって喋り続けてくれるそのワクワクに溢れた瞳が何とも愛らしくて、いくらでも話を聞かせておくれ♡という気持ちになりました。

ミイラ展では「日本のミイラはどこ!?日本のミイラ見たい!」と興奮していて、実際に即身仏を見ると「これが日本のミイラなの?中国みたいだ。」と言ったC君。
お母さんが「でも、これは中国のミイラじゃなくて日本のなの。」と事実を言っても「でも、中国に見える!!」と譲りません。

私としては、北米育ちなのに、よくそんな所に気付けるなあと、その観察眼にも感心し、また自分の意見を否定されても、自分の見た事、感じた事を貫こうとする自己主張の強さも垣間見え、ますますC君に興味がわきました。

なぜ日本のミイラなのに中国の様に見えるのか、納得出来ない様子だったので「これは日本のミイラなんだけど、確かに中国っぽくも見えるよねえ。なんでか分かる?仏教は中国から日本に伝わってきたからね、中国の影響をいっぱい受けているんだよ。」と説明してみたら、そこで納得した様子を見せました。
色んな事に気付くし、気になる事はあれこれ質問したいし意見したいし、説明すればすぐに理解する6歳児。会話が弾む♪

さあ、次にはどんな反応を見せるかな?と私はすっかりC君の虜になりました。

知的な会話はどんどん進むけど、行動面が優等生でない所もトキと全く同じ(笑)
こらー!博物館の中を走るなー!勝手にどっか行かないでー!です(笑)

行動パターンも「おう、そう来たか」と予想外な反応を示します。
色んな面でOut of control な感じが良いよ、良いよ、よろしいよ(゚∀゚)

「僕は君の思い通りになんかならないよ」とイタズラっぽい視線を投げ掛けられているようで、それがまた何とも魅力的。
更には「さあ、僕がこう出たら、君はどう反応する?」と大人の器の大きさを何か試されている様な気持ちにもなります。
「ああ、分かっているよ。君は大人の思い通りになんてならないだろうね。君は私の言う事は聞かないかもしれないけど、私が君の事、すっごく好きだって気持ちは受け取ってくれそうだね。」と、そういう事を言葉なしに伝え合えるような妙な感覚。

本当に、なんてなんて魅力的な子供なんだろうと私は思うのだけれど、お母さんの話では、C君は学校の先生たちの無理解から随分と傷付けられてきたという事です。
こういう賢い子は、大人が自分を理解しようとしてくれない、力でねじ伏せようとしてくると分かったら、反抗的にもなるでしょうよ。それを問題児扱いされるから、負のスパイラルの様です。

ギフテッド教育の本場と思われる北米でも、現場にいる教師のギフテッドへの理解度は低く、ギフテッド=天才とか優秀児という公式らしく、C君の行動面や情緒面は問題視されるばかりだそうで、胸が痛くなりました。

一人でも多く、それこそが彼の魅力だと気付いて欲しいよ…。

C君のお母さんは、最初、初対面の私に対してC君が色々喋り続けたり、あれこれウンチクを語るのをたしなめたり注意されてました。
私に迷惑が掛かっているだろうと気兼ねされていたり、大人に対して偉そうな態度で失礼だと思われているのが伝わってきました。

ああ、なんかすっごいその気持ち分かる…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

だって、トキも同じだから。トキも「スッポンのトキ」との異名を持つほど、相手に食いついたら離れない。ひたすら質問ぜめしたり、喋り続けたり、「ああ〜、相手のご迷惑になってるううう〜」と気が気でなくなる事が多々あります。
更には、大人に対して自分の知識をあれこれ語ったり、相手のコメントを容赦なく否定したりして、「ひいい〜、そんな無礼な態度取るなよ〜」といたたまれない気持ちになる事もよくあります。

こんな所まで同じだわ…と思いました。

お母さんには、「うちも全く同じだから、慣れてるし、私、めっちゃ免疫ついてるから気にしないで大丈夫ですよ!」とお伝えしました。
だってだって、私にとっては、C君のそんな所もたまらなく好ましく思え、もっともっと素のC君を見せて欲しかったんです。

お母さんのC君への対応を見て、このお母さん自身も随分と周りの無理解から傷付けられてきたんだという事が見て取れ、胸が痛くなりました。

これほど可愛くて天真爛漫で悪戯っぽくて色んな事に夢中になったり、しっかり自己主張出来るまだ6歳の小さな男の子。本当に愛されて当然の子で、そのお母さんにとっては唯一無二の宝物だろうと思うのです。
でも、世間があまりに不寛容で、何度も何度も、それこそ精神を追い詰めるほどにC君の言動を問題視し、親に突き続けて来たのです。
それから彼を守る為にも、親としては彼の行動を咎めざるを得ないのです。
もっと周りが寛容であれば、その必要はないような行動にさえも。

ああ、なんで世間の人々はこんなに可愛い男の子とこんなに慈しみ深い母親を寄ってたかって非難し続けるのだろう、そんな酷い仕打ちがあって良いものか!と、強い憤りを感じました。涙が滲みました。

私達は「本当はこれがこの子の良さでもあるのに…」と思いながらも、相手がそれを不快に思うだろうというのも分かるから、そこは親として「しつこくするとご迷惑だから」とか「大人に偉そうに言うのは失礼だよ」と言い続けないといけません。
単に子どもとしては、自分の興味対象を無我夢中でやりたい、語りたいと、それだけの事なのに。
この子達が夢中で何かやれる場所は家庭くらいしかない、付き合える大人は親だけ、というのが、嫌というほど身に染み付いています。

C君のお母さんもせめて同じ様な境遇の私といる時くらいは、子どもの純粋に夢中になって起こす行動を一切咎める必要なく、ゆったりと気兼ねなく過ごしてもらいたいと思ったのです。
それは、私こそが、そんな相手がいればいいのに…そういう相手と過ごしてみたい…と常々思っているからです。


私達は「同じ」なんだ。


会ったその日からそんな事感じる経験は初めてでした。
ああ、この一回きりじゃ足りない!
もっと会いたい!
もっと話したい!
もっと知りたい!

そういう気持ちが高ぶって、日本滞在中にまた遊ぶ約束を取り付けさせてもらったというわけです。
本当に素晴らしい出会いだったのです。




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# by nenetoki75 | 2020-01-11 14:54 | ギフテッド
お正月も終わりです。
去年は正月早々インフルエンザに倒れた私でしたが、今年は健康体でのんびり楽しくお正月を過ごす事が出来ました。

さて、我が子達は、あらゆる点で「激しい」子供達です。
ギフテッドに現れやすいといわれるOEがビシビシ出てるのだと思います。
「わが子がギフティッドかもしれないと思ったら」の本では「過興奮性」という訳語が使われていましたね。
過興奮性に直接関連してギフティッド児が受けることの多い批判として、下記の例が挙げられていました。


いい加減、どうして落ち着けないの?
何から何まで心配しすぎ!
一つのことを続けられないの?
まったく繊細すぎて大げさなんだから!
要求が高すぎるの!
まったく、後先考えないんだから!
満足ってことを知らないの?


わはは。
まんま、うちの子達ですわ(^◇^;)

ギフテッドやOEについて知るまでは「なんでうちの子はこんなに落ち着きなくって、興奮しやすくて、なんでもやりたがって、ダメという事も守れなくって、感情の変化が激し過ぎて、扱いが大変なんだ〜」と、ゼエゼエ息切れしながら育ててたのですが、おかげ様で、この正体が分かった今は、彼らの言動に変わりはなくとも、私の気持ちの持ちようで、随分過ごし易くなりました。

しかし、これって自宅にいる場合は、という条件付きです。
これが一歩社会に出ると、そうのん気に構えてられないんですよね。
だって、まだまだ社会でのギフテッドに対する認知度は低く、彼らの行動の理由を理解される事はないですし、その目に余る行動を大目に見てくださいとも言えないですよ。
一歩、外に出ると、どう見たってしつけの出来てない落ち着きないクソガキにしかならないんですよ、うちの子達、ウエーン。・゜・(ノД`)・゜・。


今年の初詣でも、それを感じました。
1月2日に我が家は地元の大きな神社にお詣りしました。
2日なんて、まだまだ人出がすごいから、参拝にも長蛇の列に並ばなきゃいけないし、私は4日くらいに行きたいと言ったのですが、夫に押し切られました(*_*)
人混みにあいつら連れ出して良い事なんて起こりっこないのに…と不満を抱えて出掛けました。

行列に並ぶ間は、横にズラリと出店があるので、子供達はチョコバナナやポテトを買って、それを食べながらジリジリ進んで間が持ったのですが、境内に入ってから、急に二人とも興奮し始めて(´Д` )
ネネとトキがお互いにちょっかい出し合い「キャア〜!!」と大声で叫んだり、チョロチョロ動き回って、周りの参拝客にぶつかったり(>_<)

「すみません!」と周りに謝りながら、子供達に周りの迷惑になるから、落ち着いて静かに順番を待つよう諭すのですが、上手く興奮を抑えられないようです。

周りを見渡すと、ネネトキと同じくらいの歳の子達や、更に小さな子供達が、みんな静かに並んでいます。
こんなにキャアキャアしてるの、うちの子達だけ(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

うちの子達がこんなに興奮してしまう理由が分かった今、反対にどうして、他の子達はこんなにも落ち着いて行動出来るんだろうと、むしろそっちが不思議になってきました。羨ましいです…。

おみくじ引いたら引いたで「大吉」を引いたネネに対して、「末吉」だったトキ。
この世が終わったかのように、ギャアギャア嘆き悲しんでいました( ̄ー ̄)
一事が万事、この調子です。

うちの子達がこの過興奮性をコントロール出来るようになるまでは、まだまだ時間がかかりそうで、その間親は辛抱せねばなりません。

こういう子供達の様子を見ていると、世間が抱く「高知能」というイメージから乖離してるなと思います。
ぜんっぜん、賢そうな子供に見えない!!むしろ「あちゃー」でしかない。


冬休みは、比較的出掛けず、ゆっくり過ごしたのですが、自宅で良いペースで過ごせば過ごすだけ、社会と交わった時の難しさが浮き彫りになる様な気がします。

仲良くさせてもらってる友人一家をお招きしての新年会でも、久しぶりに来てくれたお友達に、ネネトキ共に大興奮して、全力で向かっていき、小3男子のお友達を泣かせてしまったりもありました…。加減とか限度が分からない二人なのです。
申し訳なくなります。


何も起こらない平和な日々を望むなら、家族で家に引きこもるか、ひと気の少ない自然の中で過ごすのが一番ですが、そうばかりは出来ないので、少しずつ少しずつ学んでもらうしかありません。


ああ、子育て大変!!


まもなく冬休みが終わり、学校、幼稚園が始まります。
残り僅かな時間を謳歌します!エナジーチャージ!!




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# by nenetoki75 | 2020-01-06 11:11 | Giftedの特徴(ネネとトキ小3年長)
トキは現在、チャレンジタッチの2年生に取り組んでいます。
基本的にご褒美アプリのゲームが目的です(笑)

チャレンジタッチの2年生は算数と国語の二教科なのですが、算数は意気揚々とやりこなしますが、国語はこの2ヶ月強、手付かずのままです。
正直面白くないんだと思います。

漢字の単元がほとんどで、お茶を濁した程度の文章題の単元と。
漢字も、私はこのチャレンジタッチで一回書いたくらいで覚えられると思ってないので、あまりやらせる意味がない気がして声掛けなかったら、2ヶ月強手付かずになってしまったというわけです。

しかし、チャレンジタッチでは、その月の算数、国語の両単元クリアしてご褒美アプリやポイントが貰える仕組みなのかな?
冬休み中、重い腰を上げて、国語に取り組んでみることにしました。

漢字は、もう私が代わりに書くのもありにしてます(^◇^;)
大人で更に書道家の私でも、あのタブレットで漢字を上手に書くのは難しいです。
線がニョロっと歪んだりします。
本当に漢字学習に向いてないと思う…。

それをまだミミズが這った様な字しか書けない幼稚園児が、小2の漢字を書くのは相当難易度高いのです。

しかし、トキ、最近戦国時代好きが高じて、少しずつ漢字に興味を示し、自分で書きたいという意欲が出た様です。
「後」という字が出てきて「うしろ」の読み方を習うのですが「ご!後藤又兵衛の後だね!」とウキウキ(笑)

難しい字なので「私が書こうか?」と言ったのですが「自分で書く!」と取り組みました。

「おお!バッチリ上手に書けたじゃん!」と思ったのですが…

「ブブーー!形が違うよ!!」

と行にんべんの二画目の線がバツをくらいました。

少しカールが強いですが、全くもって間違っていません!
ひどい!!

もちろんトキ、号泣です。
「うぎゃあああああああ、うわああああああああ!!!」
と大声で叫んで顔をぐじゃぐじゃにして涙、鼻水を垂れ流して泣くのです。

おお、可哀想に…(´Д` )


とにかく、いつまで経ってもトキはこの「ブブー」に強い拒絶反応を示します。
泣きながら、怒り狂って、タッチペンで画面のカンがえるをブスブス突き刺して攻撃してました。
「カンがえるなんか大嫌いだー!!」

今回は、明らかにカンがえるの判定が悪いから当然ですが、「二つ選びましょう」とあるのに一つしか選ばなかったなど、明らかにトキのミスで「ブブー」を食らった時も反応は同じです。

号泣。かえる突き刺しの刑。

むしろ、よくこれくらいの事で、ここまで号泣出来るなあと、笑ってしまいそうになる程酷い泣きっぷりです(^◇^;)

これはギフテッドの完璧主義からくる所もあるでしょうが、他者から批判を受けたと憤っている部分もあるんだと思います。
「わが子がギフティッドかもしれないと思ったら」の本にも「周囲からの批判や仲間からの拒絶に敏感」とありましたが、キャラクターであっても、カンがえるに批判されるのが耐えられないようです(^◇^;)

毎度毎度の事なので、このギフテッドの特性を知らなければ、この一見過剰とも思える反応に辟易していただろうと思います。
今では、トキがこのように号泣した時、私は「あらあら、まあまあ」とゆったり構えてられますし、同じ気質のネネは「ああ〜、トキ。嫌だったねえ〜。おいで、抱っこしてあげる。ほら、これ食べて気分変えて。」ととっておきのチョコレートをあげるなど、非常に優しく接してくれます。

トキ、家庭では理解者がいて良かったねえ。

最近思うのは、ギフテッドの子、親や家族がギフテッドの特性を理解していれば、家庭にいる分にはあまり問題ないという事。
その強烈な感情も過剰な反応も、ごく自然の物として受け流せる。


問題は、間違いなく社会と接点を持った時なんだよなあ…。
平均との乖離がツライ…。

ああ、この辺については思う事がいっぱいあって、書き切れません。
またの機会に書きます。




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# by nenetoki75 | 2020-01-04 09:56 | Giftedの特徴(トキ年長)