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ギフテッド感満載の娘ネネ、息子トキとの予測不能な日常


by キムラ
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ネネの心の安定

ネネ、最近安定しています!

2年生になってからというもの、ネネは精神的にとても不安定になり、激しく感情が荒れ狂い宿題させるのにも、精神破綻を心配するほどの拒絶反応を見せるようになっていました。
あまりの酷さに担任の先生とスクールカウンセラーの先生にご相談し、宿題はネネが無理なく取り組める物を自主学習として取り組めば良いとして頂いた経緯を以前書きました。


漢字ドリルノートに繰り返し書く作業は特に嫌がるので、以前は漢字テストの前日だけ漢字学習に取り組み何とか100点を取っていました。最近は、一夜漬けで漢字テスト対策するより毎日少しずつやっておく方が楽と気付いたのか、漢字ドリルノートは相変わらず手を出さないものの、新出漢字は習ったその日にホワイトボードに2〜3回書くなど、前ほど嫌がる素振りを見せなくなり、漢字学習に前向きに取り組む姿勢が見える様になっていました。

先日、ネネが帰宅するや否やなんと「学校で漢字の宿題を終わらせてきた。」と言うのです。確認すると漢字ドリルノートのその日習った箇所をしっかりやり終えていました。

おおお〜!!

これには母、感激でした。
2年生になって以来、1ページたりとも手をつけなかった漢字ドリルノートに、誰から言われるともなく自ら取り組んで来たのです!こんな日が来るなんて…(*≧∀≦*)

その他にも、完璧主義が災いしてやめてしまったお習字。(お手本通りに書けない、悔しいと泣き、座布団に突っ伏して動かなくなる。)
こちらも最近、本人から「またお習字始めようかな。」と言い出し、試しに一度やらせると前向きに取り組む姿勢を見せ「楽しかった。」と言いました。


今まで、本人が強い苦痛を感じ一旦回避した物に、改めて自主的に取り組む事が出来る様になってきました。
それが出来るほどにも心の安定を取り戻して来たのだと思います。

この変化にはまさに「受容」が奏功したのだろうと確信しています。

ネネのギフテッドとしての特徴を理解する以前、つまり小1の頃、私も夫も学校の先生も、ネネが普通の子供だと思っていたので、彼女の特性を考慮する事なく、周りの子供達と同じに出来て当たり前だと思い、彼女の出来ない事を強く責めたり、ちゃんとやれと無理強いしていました。
繊細な彼女はそれにより「なぜ私は皆の様に出来ないのだろう。」と傷付き苦しみ、自己肯定感を下げて、どんどん心を壊しかけて行きました。

私はそんなネネを見ていて彼女は普通と何か違うと気付き、そこから迷走を繰り広げながらも何とか彼女を理解しようと努力し、彼女が出来ない事は強制せずありのまま過ごす事を受容しようと決意したのです。

「受容」とは、ネネの目に余る行動も他者を不快にする行動もルールを逸脱した行動も、否定する事なくそのまま受け止め認めるという事です。
宿題に関して言えば、「やりたくない」と言われればそれをそのまま受け入れる事で、親としてはとても難しい事です。
先生が出す宿題をやる事は学校のルールであるのにルールを守らせなくて良いのか、みんなが当たり前のようにちゃんとやる宿題を一人やらせなくて良いのか、という葛藤が勿論あります。

しかし、私は彼女を受容する方針に方向転換したので、グッと自分を抑えて接し、周りには理解を得られる様奔走しました。ネネが宿題に目もくれずダンゴムシにばかり夢中になっていれば、宿題ノートに「ダンゴムシの捕獲、観察」と堂々と書きました。
塗り絵しかしなかった日は宿題ノートに「塗り絵」と書き、ネネの塗った塗り絵を挟みました。理解のある現担任の先生はそれに対して「小2とは思えない素敵な色使いですね!」とお褒めのコメントを書いて下さり、ネネを励まして下さったのです。
そういう事を続けた結果、少しずつネネの心は回復し、遂には自ら本来出される宿題に取り組める様になったのです。

これがもし、私達親や先生がネネを受容する事なく宿題を強制していたら、今頃ネネは完全に心を壊していただろうと思うのです。

しかし、特に夫にとって「受容」するという事は「甘やかし」に見える様で、なかなか難しいところがあったのです。
もちろん、私だってネネがやらない事に対して単に甘やかしで「いいよ、いいよ。」と目をつぶっているだけではありません。
本人が意欲的に取り組める物があれば、それが何であれ全力で応援しますし、苦手な事でも、例えばタブレットを使うなど手法を変えれば出来る様にならないかと提案してみたり、そこには「ネネをより観察し理解しサポートする」という事は必須条件でした。
仕事が忙しく普段ネネとの時間を取れない夫にはそれが出来ないので、より難しかったのだろうと思います。
夫は今回のネネ変化を見て、やはり「受容」する事の大切さを実感してくれたようですのでまた一歩前進です。

ネネの変化に歓喜した私ですが、まだまだここは通過点に過ぎないと気を引き締めて、今後も夫と共にネネを理解し受容する事に努めたいと思っています。

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by nenetoki75 | 2018-11-26 10:37 | ギフテッドの日常