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ギフテッド感満載の娘ネネ、息子トキとの予測不能な日常


by キムラ
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ギフテッドは複雑な思考を好む(ネネ、劇的回復を見せる)

このブログを始めたのは去年の8月ですが、昔の記事を読み返していて、ネネがこの半年で物凄く成長を見せている事に改めて気付きました。

もちろん、ネネはギフテッドの特徴に挙げられる様々な気質、完璧主義や自己評価の厳しさ、繊細さ、激しさは相変わらず持ち合わせていますが、まずまず生活は落ち着き、以前は何故あんなに日常がまともに送れなかったのかを考えると、それは間違いなく適応障害の症状だったと思います。

ギフテッドの特徴を拗らせたゆえの二次障害の様なものでしょう。

適応障害の症状の出ていた頃は、宿題すら精神破綻を来すほどに泣き叫んで拒絶するので、それ以上の応用発展学習に取り組ませるなんて、とてもとても不可能でした。
ですので、本人のやりたい事のみ取り組ませ、それが学校の学習と結び付かなくても、肯定してきました。塗り絵するも良し、折り紙折るも良し、ダンゴムシ拾うも良し、全てが体験学習だ、ネネは色々学んでいる、と。

学校の学習には全く興味を示さないので、アンダーアチーバーになってしまう可能性もありました。ドリルや問題集などのペーパータイプの学習には激しい拒絶反応を見せるのですが、チャレンジタッチ等のタブレット学習なら、無理なく自主的に取り組めると分かったので、もうそれさえやれば良しと覚悟して。とりあえず、アンダーアチーバーにならない事を目指すのが精一杯でした。


最近、適応障害の症状がかなり落ち着き、色々な事に積極的に取り組む姿勢を見せるようになってきました。


今後の事を少し、考えてみました。
ネネが行く予定の公立中学校はマンモス校で、教師の管理が厳しい学校という噂を聞きます。恐らく、ネネには合わないだろうと今から危惧しています。
今後、ネネがどのように成長していくかは分かりませんが、いざ6年生になった時、その学校しか選択肢がないとなると少し苦しいかもしれません。もし、ネネがどこか中学受験したいと言い出した時、今のように何の学習もしていないと箸にも棒にも掛からないでしょう。
選択肢を増やすために、少しずつでも、応用・発展の学習に取り組み始めたほうが良いかもしれないと考えました。

しかし、私自身は、母親からあれこれ勉強を押し付けられて、その結果、自主性のない努力を嫌う人間に育ってしまったので、ネネの意志に反して勉強を押し付けることはしたくありません。それこそ、適応障害、逆戻りでしょうし。

まず、将来の話からネネに始めました。もう社会の仕組みから。そしてそこに繋がる学校の在り方と受験のシステムと。あと勉強する意味、意義。

その上で、これから少しずつ応用・発展学習に家庭で取り組みたいか否か、本人の意思を確認したら「やりたい」と言いました。
最近、読んでいた伝記の影響も多分にあるようです。「私もマリー・キュリーみたいに色んな実験してみたいと思うし、エジソンみたいに色んなアイデアを出して物を作ったりしてみたい。そのためには勉強は大切だもん!」と、とっても前向きです。


ということで、まずは手始めに算数から、と思い、文章題も多く載っている問題集を買ってみました。
いざやってみると、ネネはさほど算数が得意に思ってなかったのですが、単なる計算問題より、こういった思考を伴う応用問題の方がよほど楽しい様でした。

1ページまるまる計算問題で埋められているプリントや問題集を見ると、あからさまに嫌な顔をして、「うへぇ~」「ぶへぇ~」と不快感たっぷりの声を上げながら机にう突っ伏し、問題に嫌々取り組むネネですが、文章題の多めのこちらの問題集、目を輝かせます。「何なに?面白そう!!どういう事!?」と、クイズを解く感覚で楽しそうに取り組みます。さすがに普段から本を多読しているだけあって、長い文章題でも問われている内容をきちんと把握し、決して理解力も悪くありません。

「考えるのが楽しい!ママと一緒にこの難しい勉強するの楽しい!時々学校休んで、家でママと難しい勉強、沢山したいなあ。」と言い出すほどでビックリしました。

ギフテッドは「複雑な思考を好み、単純作業を嫌う」という特徴がありますが、適応障害により見えにくくなっていた「複雑な思考を好む」という部分が、ネネの学習面においてもクリアに見える様になってきました。
以前は、少しでも問題を間違えたり、分からなかったりすると、「私は馬鹿なんだー!」と泣き狂って、頭をボカボカ叩く自傷行為があった為、とてもじゃないけど、こういう難問の問題集なんて見せる事も出来なかったんです(>_<)

それが今では、そういう難問の問題集のほうがよほどやってて楽しいと言うのですから、私は本当に驚きましたし、やはり適応障害等で心を病むと、本来持ち得る能力も全く発揮出来なくなるんだなあと痛感しました。

相変わらず完璧主義ではあるので、問題を間違えても×を付ける事はできません。丸つけをしている時、間違いがあれば、×をつけず「ここ、もう一度見直してみたら?」と声掛けて、間違いを直せば〇をつけ、全て100点という形にしないと大変です(;^ω^)

でも、以前のように号泣したり、自傷行為はなく、時に間違えたり問題が分からなくて涙ぐむ事はありますが、そこにある完璧主義となんとか折り合いをつけながら「ゆっくり考えれば分かるよね」「間違えても、もう一回やり直せばいいんだよね」と前向きに取り組んでいます。難しい問題に取り組めば、それが解けた時の達成感や快感もあるようですね。

この問題集に取り組み始めて、約2週間くらい経ちますが、「これ、やりたくない!」と全く言い出しません。それどころか意欲的です。
ようやく、まともに家庭学習に取り組めるようになってきました。


ここまでの道のり、ほんと、長かったー(ToT)



こんな劇的回復を見せたネネですが、これには、もちろん家庭でのサポートもたくさんしてきましたが、それ以上にクラス担任の先生のご理解、ご支援があっての事でした。ネネのありのままを受け入れて下さっている事への感謝がますます強まりました。

まもなくクラス替え、担任の先生も替わります…。

もう適応障害は二度とごめんですから、3年生に学年が上がったら、しばらく慎重に行かないといけません。新しい先生との関係も上手く構築しなければ、と思います。

この先、不安は多いですが、あと残り少ない3学期と春休みは、このまま落ち着いて過ごせると良いなと思っています(^-^)

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by nenetoki75 | 2019-02-28 14:41 | ギフテッドの特徴(ネネ7歳)